Heroku とは、Paas 上で 自作の Web アプリや バッチプログラムを稼動することができるホスティングサービスです。有名どころの似たようなサービスには Google の AppEngine やアマゾンのAWS、マイクロソフトの Azure などがあります。
Heroku は無料プランがあります。もちろん有料プランと比べるとサービスレベルは低くなりますが、個人開発の小さな Web アプリケーションなどでは十分なスペックなのではないでしょうか。
ただ、この無料プランの制限が過去何回か変わったことがあり、Heroku を紹介しているサイトにより制限の内容がまちまちでした。
そこで、現時点(2018 年 5 月 2 日)で、無料プランは有料プランに比べ、どのような制限が掛かっているのか、苦手な英語サイトを Google 翻訳しながら重量な部分をまとめてみました。間違えているところもあるかもしれませんが、生暖かく見守ってください。ご指摘も大歓迎です。
この公式ページに無料プランについて英語で書かれているようです。
Free Dyno Hours | Heroku Dev Center
ちなみに Dayno とは、1台のサーバのようなものです。Dyno 時間とは Dyno が稼動している時間の合計です。
1アカウントの無料時間
1アカウントごとに、550 時間/月 の無料 Dyno 時間が与えられます。
加えて、クレジットカード登録を行うと 450 時間/月 の 無料 Dyno 時間が加算され、合計 1,000 時間/月 となります。
一ヶ月の時間は、長い月でも 24 時間 × 31 日 = 744 時間なので、 1 アプリだけ運用する場合は、24 時間 365 日稼動していても無料ということになります。無料にしては十分すぎますw。
Dyno 時間を使い切ってしまうと、次の月になるまでずっとスリープ状態です。
30分アクセスがないとスリープする
Web アプリに 30 分間アクセスがないとスリープします。
次にアクセスがあったときに Dyno を起動する必要があるので数秒程度、レスポンスに時間が掛かります。
不便にも思えますが、複数アプリを開発しているときなどは余計な Dyno 時間消費が抑えられるのでメリットもあります。
もし、スリープさせたくない場合は、30 分毎に curl コマンドなどを自動発行してくれるツールを別途用意する必要があります。
現時点での消費時間は Billing のページで確認できます。
右上の人間マークをクリックすると出てくるメニューで、「Account Setting」を選択します。
そのあと、上部のメニューから「Billing」を選択すると「Free Dyno Usage」セクションに使用時間と残り時間が表示されます。
お知らせメール
無料 Dyno の 80 % を使い切るとお知らせメールが来るそうです。
また、100 % 使い切ったときもメールが届き、そのときから無料アプリは翌月まで使用不可になります。
まとめ
無料プランの主な制限をまとめました。開発中のアプリや、余りアクセスのないアプリでしたらこの無料プランでも十分だと思います。
本日はここまで。最後に Heroku 関連記事へのリンクを貼っておきます。
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